header

第5回スマート宇宙機器システムシンポジウム(研究会)報告

令和3年3月29日(月)午前9時半~午後7時に、第5回スマート宇宙機器システムシンポジウム(研究会)を、オンライン会議(Zoom)で開催しました。 関係者の一部は、東工大・石川台3号館304号室の配信場所に集まりました。

本会議の申し込みは205人でした。当日の参加者は、zoomの記録によれば、下記のようになりました。

 第1セッション:  160名
 第2&3セッション: 199名
 第4セッション:  107名


午前のセッション1では、本拠点の実施組織による3年間の成果を報告するとともに、それから派生した研究計画や軌道上実証計画、ビジネス展開などについて講演してもらい、 宇宙での実用を目指した研究開発の成果の広がりを示すことができたと思います。

午後のセッション2では、毎回、本シンポジウムの目玉である超小型衛星・ロケット打上活動の国際動向調査について講演をしてもらい、超小型衛星を用いた技術開発、科学応用、ビジネス利用、 さらには専用ロケットの最新動向を報告していただきました。新型コロナ禍の影響はやはり避けられないが、世界的にはさらに活発になっている傾向が伺えました。特に、国際的には地球周回衛星の本格利用を盤石にすることが第一優先であり、 その上で、月利用や深宇宙探査への展開を図っている実態が明らかになり、日本の地球周回衛星を用いたビジネス等への支援が弱まって、月利用・深宇宙探査に重点を置くように見える政策に警笛を鳴らす内容であったと感じました。

セッション3では、「衛星バスのライドシェア」という全く新しい民間宇宙利用の概念に基づくマルチスペクトル分光撮像観測衛星プロジェクトうみつばめについて、講演をしてもらいました。 日本における従来の産業化プロセスとは逆に、アプリケーションオリエンテッドな方針であり、賛同した民間事業者は、各社私費によって衛星開発、データ処理システム開発等を自発的に推進し、 最終的には、炭素取引ビジネスの基盤技術獲得と、地上・衛星をつないだ総合的な計測ネットワーク構築を目指していて、本衛星プロジェクトには、本事業で開発した衛星バスやSTT、通信装置を応用しており、 さらに企業からの惜しみない技術協力により、産業競争力の高い実用的地球観測衛星システムを開発していることが報告されました。

セッション4では、地球環境ビジネスとリモートセンシングと題して、さらに大きな視点でリモートセンシングを用いた地球環境を守る意義について、多角的な観点で講演がなされて、そのインパクトは非常に大きいと感じました。

最後に、今までの講演を踏まえ、実践参加にむけて一歩進むためにの意見交換会を開催し、より具体的な方法について真剣な議論がなされました。

参加者からは、今回のシンポジウムが最もインパクトのある内容であったとの感想をいただきました。 また、本シンポジウム終了後にも、様々な問い合わせがあり、関係各位間の仲介も行いました。 お忙しい中、参加していただいた方々にはこの場を借りて御礼申し上げます。有難うございました。

令和2年度(2020年度)で、本拠点による文科省委託事業は終了しますが、多くの参加者から継続するよう激励の言葉を戴いていることもあり、 来年度(2022年度)以降も年に1回程度の頻度で、狙いを明確にして議題を絞ったシンポジウム(研究会)を開催したいと考えています。